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2015.04.05

『僕もヒーローになりたい』(映画『キック・アス』)

 
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今週から2週連続で取り上げる作品があります。『キック・アス』シリーズです。

実は、『キック・アス ジャスティス フォーエバー』は、去年取り上げたのですが、2作連続で見て、また、感想を書いてみようと思います。

 

この作品の特徴は、ひとつ。

年齢制限が掛かってしまうくらいのリアルさにあると思います。

 

基本は、普通の人の普通の日常。特に、特別なこともなく、日常の格差は残酷で、世間はどこまでも汚く、自分の存在感もうすっぺらい。人間関係はどこまでも下劣で下品。その日常だけでは、とても映画にはなりません。一応、主人公はヒーローものと呼べるような風貌はしていますが、大掛かりな魔法が使えるわけでもなく、ファンタスティックな存在でもない。でも、その存在には、とてつもない、人間味の魅力があります。

 

そんな日常で、主人公のデイブが抱く疑問。

 

『なんで誰もヒーローにならないんだろう』

とても単純なオタクの考えそうなことですが、ここからが一味違う。

 

『それなら、俺がなってやろう』

 

そこから全身タイツを着たヒーロー『キック・アス』が生まれます。

 

『キック・アス』は、とても貧弱で、不良なんかと戦っても、勝てません。

でも、その志だけは本物でした。

その姿は、少しずつ世間の共感を呼んでいきます。

 

日常生活では、彼女ができたりと意外と順風満帆に進んでいき、最終的には、彼女のお願いでヒーローをやめてしまいます。

 

浅いというか、碌でもないというか。表現に困りますが、彼の行き着いた答えというのも、またリアルなのです。

 

遠くはるか彼方にあるヒーロー像よりも、身近な幸せ、身近な安定なのです。

ヒーローらしからぬ、とても人間味のある答えを出すことに、妙な共感をしてしまいます。

一方で、『キック・アス』は、ひょうんなことから闇の組織に関わってしまいます。

そこで『キック・アス』同様、ヒーローとして活動している『ヒット・ガール』と出会います。

 

『ヒット・ガール』は、父親の『ビッグ・ダディ』から、本物の戦闘技術を学んでいる少女で、『キック・アス』と違い、本物です。しかし、父親の『ビッグ・ダディ』は闇の組織に殺されてしまい、一人でも組織に立ち向かうことを決意します。

主人公の『キック・アス』は、それに協力し、一緒に組織の基地に潜り込みます。

 

最後まで、リアルな銃撃戦や戦闘シーンしかなく、泥臭いシーンが続きますが、だからこそ、現実のヒーロー感がする作品です。小さな少年少女が力を合わせて、闇の組織に挑んでいく。その姿は、リアルなヒーローそのものでした。

 

この春から大学生になったみなさんや社会人になって、青春時代が遠くなったみなさんに、ぜひ、見て欲しい作品です。

 

ちなみにですが、主人公のデイブは、映画『ゴジラ』でも主演したアーロン・ジョンソンが、ヒロインを世界で2番目に美しい女性のクロエ・グレース・モレッツが演じています。

 

二人共、今から比べるとだいぶ若く、幼いですが、だからこそ、若くしてその才能を遺憾無く発揮しています。そこも見ごたえの一つです。

 

ヒーローの原点であり、スターになったふたりの原点とも言える作品です。

 

この前振りがあるからこそ、『キック・アス2』での、人間ドラマにまで通じていきます。

 

次作の感想は、また、次週ということで!

 

スタッフRでした。

 

2015.03.29

『子どもごころは、正義か、それとも悪か?』(映画『ted』)


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今週で社会人生活も2年目を終え、三年目に入ることになります。

今日は2年目の終わりに観た映画『ted』について語りたいと思います。

 

Tedは、8歳の時に神様にお願いを叶えてもらい、感情を持つようになったテディ・ベアです。

 

ただ、それから27年が経ち、主人公は35歳になっています。

 

レンタカー屋で冴えないサラリーマンをする主人公と、ダラダラと、そして可愛い風貌から想像できないような言動をするテディ・ベア『ted』。映画自体も15禁がかけられているくらい子どもに見せられないくまのぬいぐるみです。

 

そんな彼にも付き合って4年が経つ素敵な彼女がいます。

 

彼女との結婚することを考え始めている主人公。そこで彼女に問いかけられたのが、この質問。

 

『わたしとted。どっちが大事なの?』

 

くまのぬいぐるみと決別するか。それとも、彼女と別れるか。その中で葛藤が生まれます。

 

中身はただのおっさんとは言え、かわいいぬいぐるみのted。これは、子どもごころの象徴です。

そして、彼女が求めるのは、大人になった、主人公の姿。

 

Tedと決別し、彼女ともうまくいかなくなったとき、本当の友情と本当の愛の大きなに触れて成長する姿が、とても印象的でした。

 

そして、この映画が面白いのが、セリフがとても俗すぎるということでした。

 

下ネタばんばん。下世話な会話も日常茶飯事。やってることも、ひどすぎるtedですが、それだけではなく、ここに出てくるネタが面白い。

 

例えば、出てきた単語としては、『くまモン』『星一徹』。そんなセリフが洋画で出てくるかというセリフ選びと、じゃあ、英語だとどんなセリフなんだよと思わせてくれるのが、ポイントでしたね。

 

Tedの吹き替えを、芸人の有吉弘行がやっているのですが、副音声で突っ込んで欲しいですよね。結構、乱暴にボケが乱発するので、丁寧に一つずつに処理していってほしい。

 

去年の冬に見た『キックアス2』もそうでしたが、くだらないながらも、青春を謳歌している姿に妙に感動する自分がいますね。

 

セリフやネタが下世話では下世話になるほど、喜怒哀楽のシーンがリアルに見えるんですよね。

 

ネタバレすると、クライマックスでtedが死ぬんですが、そこがリアルに感じられるんですよね。そこまでのセリフがリアルで引き込まれている分、そこでの悲しみがより一層伝わってきます。今まで楽しかったのに、なんでだよ。という感情に苛まれます。

 

魔法で感情を持ったくまのぬいぐるみが死ぬというファンタジーなんですが、それまで人間味がありすぎて、死んでしまった時の失望感がリアルなんですよね。

 

このストーリーの芸当、システム、構成は素晴らしかったと思います。

 

いい映画でした。

 

僕も大人にならなきゃですね。そう思った作品でした。

 

スタッフR

 

 

 

2015.03.22

『ただ、食べているだけの風景』(映画『愛犬とごちそう』)



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前座というのは、大事なんだと改めて感じました。

 

日本で有名なのが、ビートルズの日本公演で、ザ・ドリフターズが前座を務めていたり、SEX PISTOLSの日本公演の前座に、THE HIGH-LOWSが務めたり。本編がスターだからこそ、盛り立て役も、一流である必要がある。

 

そう考えると今回取り上げる作品も、優秀な前座のひとつでしょう。

 

『愛犬とごちそう』。ちなみに、本編は『ベイマックス』です。

 

ほんの5,6分のお話なのですが、そこから生まれてくる感動はひとしおでした。

 

ストーリーは『子犬がただごはんをたべているだけ』の物語です。

 

おいしそうなものをたくさん食べます。

美味しいけど、高カロリーで、食べ続けたら、デブ一直線という感じです。

 

ひたすら食べ続けます。

呑気に食べ続けていく犬の風景は、少しずつ変わっていきます。

 

子犬が食べ続ける風景の人間模様を描いている作品です。

 

言葉が無くても、物語が分かり、そして感動できる。

その技術は素晴らしかったです。

 

この作品で優しい気持ちになれるからこそ、次の『ベイマックス』にしっかり入って行けて感動できます。

 

映画館の2時間を演出する作品構成は、さすがディズニーでした。

 

 

スタッフR

 

 

2015.03.15

フロンティアのパイオニア~勝利への美学とは~(映画『マネー・ボール』)



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弱い者には、弱い者の戦い方がある。

 

それを教えてくれるのが、この映画『マネー・ボール』です。

 

この映画の主人公のビリー・ビーンは、米国のプロ野球チームのオークランド・アスレチックスのGM(球団経営者)です。

 

彼の経営する球団は、MLB30球団の中で、資金力は29番目。つまり、超貧乏球団なのです。その資金の少なさは、圧倒的資金力があるニューヨーク・ヤンキースの3分の1。

しかし、そんな彼の球団は、162試合中で、100勝以上をあげる常勝球団に仕上げることに成功するのです。

 

その秘訣とは、何なのか。

それは徹底的なデータ分析により、金額的に評価されていない選手能力を発掘し、安く勝利に貢献する選手を獲得するという方法でした。

最初は上手くいかなかったり、批判の渦中に晒されたりします。しかし、最後まで自分を信じて、信念を貫くことで、最高の結末を手にするのです。

 

彼が、確立したこの勝利の方程式は、今では、MLBやプロ野球での常識になっています。

その先駆者として、追求した美学を、ぜひ、この映画で体験して欲しいです。

 

スタッフR

 

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2015.03.08

『正義の味方 2.0』(映画『ベイマックス』)



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映画『ベイマックス』見てきました。実は、先週の話です。

 

先週も書いたのですが、あまりにも内容がなかったもので、今週は、しっかり内容を書いていきたいと思います。

 

今回は、兄弟愛がテーマになっています。

最近のディズニーで主流になりつつある、同性同士の友情、愛情がテーマの作品です。

 

弟のヒロが、今後の人生に悩み、怠けきっていたときに、一緒に方向性を探し、大学受験を支え、見事に合格させる。そんな兄の清い姿が印象的な前半。

 

兄が死んでしまい、底知れぬ悲しみを背負った時に、兄の残したベイマックスと大学の友達とともに乗り越えようとする後編。

 

どちらもとてもいい話でした。見ている人をとても優しい気持ちにしてくれます。

 

弟のために、真剣に向き合う兄の大きさがなければ、兄の死という出来事の大きさがあまりフィーチャーされないし、そこだけがクローズアップされると、本流になる兄の死後のベイマックスが薄くなってしまう。その両方を成り立たせるバランス感覚はとても良かったですね。

 

2時間もないのに、すごく濃密且つ、辛くない程度の長さの時間だったので、スッキリ見れました。

 

そして、ラスト。

涙が溢れ出すシーンがあるのですが、あのシーンが唐突に来るにしては、とてつもなく涙が出そうになります。映画館で見ると、みんなすすり泣いています。

シーン自体はありきたりなんですが、それまでの時間が、ゆるく、登場人物全員が清く、そして、やさしい気持ちにさせてくれる時間だっただけに、ちょっと悲しかったり、楽し方りするだけで、とてもぐっと来てしまします。

 

見る前は、単なるマシュマロお化けなんですけどね。

見終わると、ベイマックスが愛おしくてしょうがなくなりますね。

 

そして、エンドロールで掛かる『STORY』。

この歌詞が、まさにこの映画のために書かれたんじゃないかと思うくらいぴったりなんです。

この曲は、テレビなどで聞くたびに、感動はするんですが、それだけではなく、ベイマックスのラストに聞くと、深く感動移入させられて、何倍も感動させられます。

 

『ベイマックス』。

このブログを初めて、新作を何作品も見てきましたが、初めて、劇場で見て、そしてDVDも買う作品になりそうです。

 

それくらいいい作品でした。

 

スタッフR

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